2013年8月2日金曜日

中国の少数民族―回族編

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※中国少数民族
中国には56の民族があり、そのうち漢族以外の55が少数民族と言われています。55の少数民族について、伝統や文化、自然環境、歴史、経済などを紹介していきたいと思います。
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―回族編(かいぞく)


回族は、中国の少数民族の一つで、中国最大のムスリム(イスラム教徒)民族集団です。


回族の人々は、言語は漢民族(漢族)と同じで、見た目も漢民族と変わらないですが、イスラム教を信仰しています。中国全土に広く散らばって住んでおり、人口は2000年の時点で約980万人です。
回族が食べている料理はイスラムの戒律に従ったもので、『清真料理』という名称で一般的に呼ばれています。「清真」とは“汚れがない”という意味です。 世界のイスラム教との共通点として、豚肉や一部の魚介類を食材として使わず、お酒で味の下ごしらえをしないなど、ハラールが遵守されています。中国のムスリムが口にする肉は主に牛肉、マトンや、ラクダ肉を食べる方もいるみたいです。


有名な清真料理の肉料理は烤全羊(羊の丸焼き)や、涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ))などがあります。新疆ウイグル自治区あたりが発祥地として有名ですが、この地区は独自の言葉(文字)を使っています。


また清真寺(チンチェンス)と呼ばれるモスク(イスラム教寺院)が居住地の中心に建設されていて、回族の人々が礼拝に訪れています。


 回族の主要な職業としては、都市部においては飲食業、小売業、金融業などの分野を中心とした商業を独力で行っている人々が目立ちますが、農村部では、他の民族と同様に、農業に従事する人々が大部分を占めています。


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