2013年9月10日火曜日

中国少数民族--朝鮮族編(ちょうせんぞく)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
中国少数民族
中国には56の民族があり、そのうち漢族以外の55が少数民族と言われています。55の少数民族について、伝統や文化、自然環境、歴史、経済などを紹介していきたいと思います。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

―朝鮮族編(ちょうせんぞく)

 朝鮮族は朝鮮民族でありながら中国籍を所有していることから、中国朝鮮族又は韓国系中国人、朝鮮系中国人とも呼ばれます。

 朝鮮族の現在の人口は約200万人で、そのうち吉林省に120万人、黒龍江省に45万人、遼寧省に25万人住んでいると言われ、いわゆる東北3省に集中しています。吉林省延辺朝鮮族自治州は最大の居住地区であり、総人口の約40%を朝鮮族が占めています。

 朝鮮族は中国の少数民族の中でも教育レベルが比較的高く、経済的に発展していることから、人びとの生活水準も比較的高い民族です。また、居住地や家族環境によって主に使う言語が異なりますが、基本的には中国語・朝鮮語両方を学んでいます。また日本語が朝鮮語と一定の類似性があるため、日本文化に親近感を抱き、中学・高校でも英語より日本語を学ぶ朝鮮族が少なくありません。努力すれば比較的容易にトライリンガル(日・韓・中の3か国語)になれるので、朝鮮族は北東アジアにおいて活躍できる場所の選択肢が多いです。 例えば、語学力を生かして日本・韓国に留学することや、日本・韓国企業に就職することがよくあるパターンです。

 延辺朝鮮族自治州近辺の長白山森林地帯の特産物である朝鮮にんじん、テンの毛皮、シカの角は 「東北の三宝」と言われています。

 老人を敬い、幼い子供を大事にすることは朝鮮族の人びとの美徳であり、とても素敵な民族だと思います。   




0 件のコメント:

コメントを投稿