2013年11月1日金曜日

中国少数民族―羌族編(チャンゾク)


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中国には56の民族があり、そのうち漢族以外の55が少数民族と言われています。55の少数民族について、伝統や文化、自然環境、歴史、経済などを紹介します。
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中国少数民族―羌族編(チャンゾク)

羌族は中国における悠久な歴史を持つ民族の一つです。甲骨文字の資料には、3000年前の殷の時代の羌族に関する記載があります。


現在は、主に四川省阿はチベット族・羌族自治州およびその付近の地区に居住しており、特に茂汶羌族自治県に集中しています。その他は漢、チベット、回などの民族とともに暮らしています。


羌族の人たちは、昔から万物に霊魂があるとする原始宗教を信仰してきました。しかし、チベット族の人たちと一緒に暮らしている少数の羌族の人たちはラマ教を信仰しています。


羌族の宗教生活におけるタブーがあります。たとえば子供が生まれると、鬼を連れてくる恐れがあるので、面識のない人が部屋に入ることを避けます。そのために入口に赤い旗をかけて見知らぬ人の立ち入りを禁止します。もし家畜の豚,羊,牛などが子供を産むと、産まれた家畜の数と同数の棒を敷居に束ねておきます。それは見知らぬ人の立ち入りを忌むことを示しています。もし見知らぬ人が入ると、母親の家畜の乳が出なくなると考えています。子供たちは魔よけのために普段、銅の鏡をかけ、帽子にホラ貝をつけます。また、見知らぬ人がこれらの物にも触っては行けません。触られると、天神を怒らせることになるためです。



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