2013年12月31日火曜日

中国少数民族―彝族編(イ族)



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 中国少数民族
中国には56の民族があり、そのうち漢族以外の55が少数民族と言われています。55の少数民族について、伝統や文化、自然環境、歴史、経済などを紹介します。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
―彝族編(イ族)                    

主な生活地域: 雲南省、四川省、貴州省、広西チワン族自治区の4つの省・自治区に分布しています。

民族発展歴史:
              
 イ族は、中国内でも割と人口が多く、居住地域が広く、悠久な歴史を持つ少数民族です。大昔から、イ族の祖先はすでに中国南西地区で生活し、子孫を増やしてきました。そこに、古くから陝西、甘粛、青海に居住していたいくつかの羌(チャン)族の分派が南下し、長い歴史の流れの中で南西地区の原住民部落の人たちと融合しました。それによってだんだんとイ族が形成されました。その足跡は今日の雲南、四川、貴州の3省の広い範囲に及んでいました。各地のイ族の人々皆自分たちは仲牟由の子孫だと称し、その6人の息子によって「六祖」部落が誕生したと言われています。新中国の成立後、「イ」という呼称に統一されました。

イ族の人はプライドが高く、人情、信義と義理を重んじ、客を大切にする礼儀正しい民族です。来客があると、さっと駆けつけて出迎えの歌を歌いながら酒を勧め、囲炉裏端の上座に座らせます。

イ族の最も盛大な祝日はたいまつ祭:火把で、旧暦624日から行われ、厄除けと豊作を祈願する祭りです。祭りでは着飾った若い男女のフォークダンスもあり、一種のお見合いの場とも見られています。

イ族の漢方薬は非常に有名で、中でも白薬は広く知られっています。出血を抑える作用のある薬で、海外でも愛用者が大勢いるそうです。
  
機会あれば、ぜひイ族の住む所へ訪れてみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿